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遮熱塗料のウソ?ホント?


遮熱塗料のウソ?ホント?.jpg

        遮熱塗料とは?

地球温暖化と言われて何年が経つでしょうか?
毎年梅雨が終わると、一瞬で暑い夏がやってきます。さらに、夏の暑さは年々厳しくなっていく
一方です。
そんな中、塗装業界で今、話題沸騰中なのが遮熱塗料です。

しかし、遮熱塗料と言っても、実際どれくらい効果があるのでしょうか?
よくわかりませんよね?

遮熱塗料を選ぶ大半の方は、「そんなに期待はしていないけれど、夏の暑さが少しでも
和らぐのなら、ちょっと試してみようかな?」といった感覚だと思います。
ここでは、そんな遮熱塗料の本当の実力について「独断と偏見」を交え「表から裏まで」解説
していきます。

    こんなお悩みありませんか?     

   ✔ 2階は特に暑くてバテ気味!

   ✔ 暑すぎて寝苦しい!

   ✔ エアコンが効きにくい!

   ✔ 毎月光熱費が高くて大変!

ひとつでもチェックがある方は
遮熱塗料をご検討されるのではないでしょうか?

         でも...        

ウソホント.jpg


どんな環境でも効果が出るの?

1.遮熱塗料が効果を発揮する条件とは

  遮熱塗料がきちんと効果を発揮するのは、工場・プレハブ小屋など...ある特定の条件下
  であることが前提とされています。
  実はほとんどの遮熱塗料の検証データ試験は、そうした特定の条件下の結果でしかありません。

実験の条件に注意!
なぜ、【鉄板屋根で実験】するのでしょう?
  一般住宅で現在主流の「スレート屋根」で検証するのが、筋だと思うのですが、鉄板の方が
  熱の吸収が激しく、効果が高い事を強調できるから?
  と思ってしまうのは、私だけでしょうか。
なぜ、【断熱材の存在を無視】するのでしょう?
  工場の屋根と違い、一般住宅では屋根の下と天井の間に「断熱材」という物が既に
  入っています。
  おかしな話です。つじつまが合いません。
  新築時から入っていた「断熱材」の立場がありません...
なぜ、【屋根裏の空気層も無視】するのでしょう?
  設計士さん、大工さん、住宅メーカーが暑さ対策を考えて設計しているはず。
  屋根裏の空間に溜まった熱い空気は、軒裏換気口から排出去れます。
  そこでだいぶ違うと思うのですが...。
      
                 遮熱塗料の誇大広告に注意!
   これらの事実をはっきり打ち出し、「メリット・デメリット」をはっきりさせた上で、お客さまに
   選んでいただいた方が、スッキリします。
   確かに、屋根の表面温度が低くなれば、室内温度は下がる理屈なのはわかります。
   ただ、「ものすごい効果がある」とは言えないので、そんなイメージを持たせるような広告は
   いかがなものか...と思うのです。

    私たちとしては、ちゃんと【効果】はあるので、正しい情報をお伝えし、自信を持って
    オススメしたいのです。

工場やビルにしか効果はないの?

2.一般住宅での効果とは...

   遮熱塗料を塗ると室内温度はどのくらい下がるのでしょうか?
  メーカーカタログには、劇的な効果を期待させる図やサーモグラフィーがあり、
  業者ホームページには「エアコンが要らなくなった!」というような施工事例があります。
  しかし、それらが全くの「ウソ」とは言いませんが、過度な期待を持たず冷静に判断する
  必要があります。

  では、「本当のところ」はどうなのでしょうか?
 
遮熱塗料の体感効果は-2℃
  塗装業界では数年に1回、「塗装フェアー」のようなイベントが開催されています。
  塗料メーカーのブースでは、各メーカーが遮熱塗料の体験コーナーを設けていて、
  実験コーナーでは、屋根に見立てた鉄板にスポットライトを当て、遮熱塗装したものと、
  一般塗装したものとで表面・裏面を触ってみることができます。
  私は実際にその体験コーナーに出向き、冷やかし半分で触ってみました。
  すると...確かに全然違いました。
  本当に効果はありました。
  しかし、冷静になって考えてみると、劇的な効果を発揮する「鉄板屋根」と、一般住宅に
  多く使われる「スレート屋根」では条件が違いすぎ、比較にならないことが分かります。

      ◆重要なのは、数値? 体感?

  今はあまりありませんが、昔はトタン屋根が多かったので「瓦の家と比べてトタンは暑い」
  というのは常識でした。
  鉄板の屋根はやはり暑いのです。
  トタン屋根の家から、スレート屋根の家に引っ越しした際の私の経験でも
  「スレートの家は暑くない」と思えました。
  でも、その差がどの位か考えると...

  あくまで、私個人の独断と偏見から推測した数字ですが、一般住宅では-2℃程度だと
  思われます。
  なぜなら...
    一般住宅で遮熱塗料を塗った時では次のような条件が違うからです。
   ①鉄板とスレートでは、熱伝導率・吸収率が違う
   ②屋根裏の空間があり、屋根からの熱気が直接室内に入ることはない
   ③天井裏に断熱材が入っていて、天井裏の熱を断熱している
  しかし、期待する効果を理解してさえいれば、-2℃というのは十分納得できるほど
  体感でもそれなりに涼しく感じられる気がします。
  大切なのは、「劇的な効果!」などといった過大な期待をあおるような誇大広告に
  惑わされず、期待しすぎないことです。
3、室内温度差1.7~2.2℃
   
  遮熱効果を実証することは、かなり難しい
  
  実際のところ、遮熱塗料の一般住宅での確かな効果は、なかなか実証できません。
  なぜなら、実験データとしてではなく、同じ条件で「塗った時」「塗っていない時」を
  比較することがどうしても難しいからです。
  
  遮熱塗料のJIS規格

  
平成20年9月20日付けで「経済産業省産業技術環境局産業基盤標準化推進室」から
  一般塗料と遮熱塗料を同じタイプの建物で塗り分けた比較データが公表されました。
  そして、その内容を要約すると下記のようなものでした。

       気温が30℃を超えた室内気温上昇の記録で
           その温度差は1.7~2.2℃

       エアコン稼働実験にて、電力削減結果は7%

   しかし、あくまでもこのJIS規格は「遮熱塗料の測定方法」を定めたもので、
   上記の効果は参考値でしかありません。
   それでも今後、「平成24年度エネルギー使用合理化基盤整備事業(塗料の
   省エネルギー性能評価方法調査)」などの公の機関が予算をとってしっかりと
   作った基準が作られていけば、確かな塗料として遮熱塗料をお客さまにご提案
   できる日もくるかもしれません。
  
どんな家に遮熱塗料が向いているの?

4.遮熱塗料をお勧めする時の条件とは
   「省エネ効果抜群!」とか「エコ」などとアオリ文句が氾濫している遮熱塗料。
   しかし結局は、期待値と効果のバランスだと思います。
   もちろん、宮尾塗工でも遮熱塗料をお勧めしていますが...
   オススメするお宅には、一定の条件があります。
   
遮熱塗料をおすすめする条件

    ①リビングが2階にあり、奥さまの負担を軽減したい
    ②屋根裏がない吹き抜け式の斜め天井である
    ③価格差がそれほどないので「チャレンジ」的に塗ってみる
    ④体感気温が「-2℃」と思うくらいで納得できる
    ⑤「曇っていて蒸し暑い日」は【遮熱】の効果はゼロでも良い

   宮尾塗工では、いつもこの事をお客さまにきちんとお伝えしています。

遮熱塗料のよくあるトラブル

   真夏で曇っているけれど蒸し暑いという日などで全く効果を感じられない。と
   いうことがあります。
   しかし、遮熱塗料はあくまで太陽の日差しを反射する事で「遮熱」する塗料
   ですので、地面からの地熱や壁面から・窓から伝わってくる熱には
   全く効果を発揮してくれません。

   どんなものにも「メリット・デメリット」があります。

   こんなはずじゃなかった...という買い物を、私はよくします。
   「メリット・デメリット」が分かっていれば、そんなことはなかったのかな?と
   後で後悔するのです。

   ですから、せめて自分のお客さまには、そのどちらもご理解いただいた上で
   選んでいただきたいと思っています。
普通の塗料と比べて倍くらい高いの?

5.遮熱塗料と一般屋根塗料の価格差とは
   施工価格は、実際はまちまちであるのは仕方がないことです。
   「遮熱塗料」のような「旬の商品」は、価格の価値が浸透していません。
   訪問販売営業をしている「大手」の会社などもその部類のようです。
   しかし、だからと言って「外壁+屋根で300万円のところ100万円です!」
   そんな時代遅れな営業をしているのには閉口させられます。
   さて、余談はさておき、本題です。

通常の塗料と遮熱塗料の差額は2割~3割増し程度
  
   だいたい、屋根の塗料料金は、30万円~40万円程度と言ったところ。
   プラス6万円~12万円の追加料金で
   【通常屋根塗料】➜【遮熱塗料】に仕様変更できます。
   10年で割ってみると...1年分で5千円~1万円。
   この金額をどう考えるか?ですね。
   ですから、いつもお客さまにはこのようにお話します。

   「どのくらい効果があるか、チャレンジしてみようかな?」と思えれば
   オススメします。
   お見積りは無料です!
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